杉藤園(すぎとうえん) · Agriculture
静岡・水見色から、
幻の一葉を。
静岡市葵区・水見色(みずみいろ)の茶畑で、地元発祥で一度は途絶えかけた品種 「摩利支(まりし)」を、無農薬で育てている。棚田・水田・農地の再生と地域再生を見据えた事業だが、 今はまだ、家族規模の茶畑ひとつから。大きな看板を掲げる前に、まず自分たちの区画を丁寧に。
摩利支という品種
摩利支は、水見色発祥のお茶。地元の山森理佐雄氏・美好氏親子が「やえほ」の自然交雑実生から選抜し、 1996年に品種登録した。渋みとカフェインが少なく、旨味(アミノ酸)が多いのが特徴で、 専門茶舗で完売が出るほどの評価を受けていた。育成者の死去とともに一時は途絶えかけたが、 現在は地元有志の手でごく少量だけ復活栽培されている「幻のお茶」。 水見色でこの品種を受け継ぐ茶畑のひとつが、私たちの茶園。
無農薬栽培
本業が多忙で手をかけられる時間が限られる中、結果としてここ数年は農薬を使わずに栽培を続けている。化学肥料は使用しており、「自然栽培」ではなく「無農薬栽培」と正確に呼んでいる。
2026年の収穫
摩利支 35kg、やぶきた 200kg。まだ家族規模の、小さな収穫。
次のステップ
2026年10月、収穫した茶葉を粉末緑茶に加工するテストを実施予定。仕上げ加工・輸出はまだこれから、一つひとつ試している段階。
品種と商品ライン(構想)
まだ販売は始まっていない。加工・輸出のテストを進めながら、この2ラインを軸に組み立てていく。
摩利支ライン
水見色発祥、一度は途絶えかけた希少品種。渋み・カフェインが少なく、旨味が豊か。ごく少量の限定生産。
本山茶ライン
静岡・本山茶の産地に根ざした在来品種「やぶきた」。同じ畑・同じ栽培方針で育てる、日常づかいの一杯。
収穫も、加工も、まだ手探り。派手なストーリーにする前に、まずは目の前の畑と、 一杯のお茶に向き合う。栽培・加工の記録は、進み次第ここに追記していく。